かなり大きな話になりますが・・・人類最大の社会問題は貧困や戦争では無く、地球温暖化問題と言われています。環境省の2004年の報告書によれば、最悪の場合、2100年には平均気温が5.8℃上昇し、それにより海面が88cm上昇し、人類にとって破滅的な環境変動がおきかねないとされています。
この問題に無関心であることが自分たちの子孫に対して余りにも無責任すぎると考えた人たちは、身近で出来ることから始めようと考え、環境に配慮した消費活動を実践し、グリーンコンシューマー(緑の消費者)と呼ばれています。私たち一人一人に出来ることは何か?
いま考えて実行しなければ、次の世代に・・・
温暖化のメカニズムには色々な要因がありますが、石油などの化石燃料を燃やしてエネルギーを作る際に発生する二酸化炭素による温室効果が最も大きな要因です。
昔は、太陽から地球に来る熱と、地球から宇宙に放つ熱のバランスが取れていて、地球の平均温度は奇跡的に約15℃に保たれていました。
ところが化石燃料を燃焼させて発生したエネルギーを利用する文明が普及し始めてから様相は変わりました。二酸化炭素の濃度は、産業革命前には280ppm(0.028%)でしたが、2000年には370ppmに達し、このままであれば、2100年には1,000ppmを超える可能性が指摘されています。二酸化炭素等の温室効果ガスの増加によって、地球は温室のようになっており、20世紀の100年間で地球の平均気温は0.6℃も上昇しているのです。
この事を全世界で解決するために、1997年、京都で開催された「地球温暖化防止会議」において、2008年〜2012年の間に二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量を1990年のレベルより5%以上削減する約束がなされました。日本は6%の削減を2002年に批准しています。
住まいづくりの際に、また住まいにおいて消費する冷暖房エネルギーを可能な限り減らしていく取り組みが求められています。
「天然乾燥の木で家をつくる」と「OMソーラーハウス」、この二つは、実は、二酸化炭素を削減することに大きな役割を果たしています。この事について、これから説明いたします。