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木材の利用について

こんにちは。工事のMです。

先日、国立競技場を見学する機会がありました。
東京オリンピックのメインスタジアムでもあり、その大きさに圧倒されました。

その中でも特徴的なのは木をふんだんに使ってある事かと思います。
観客席を覆う、大屋根に鉄骨とカラマツ、スギのハイブリット構造を採用したり
スタジアム外周の軒庇には47都道府県のスギとリュウキュウマツを採用したり
「杜(もり)のスタジアム」と言われる所以を実感しました。
また、身近な所で福岡のイムズ跡地の再開発ビルの外装にも、木材が使用される
計画になっているそうで、大規模建築に、木材が多用される時代になって来た
ことを感じさせられます。

大規模建築に使われる木材はたいてい、木材の欠点(燃える、腐る、弱い)を
補う為に、難燃処理や防腐処理、または切り刻み、構造欠点部分を除去し、
接着剤で接着接合し、新たに高強度の材料(集成材、LVL、CLT・・・)に
蘇らせて使われます。

また、木材の狂いを減らすため、人工乾燥で強制的に乾燥し、加工しますので
本来持っている素材の良さが失われて行く事は否めません。
大規模建築で木材が使われていく事は、利用促進と言う観点では大切な事ですが、
木が本来持っている良さを、最大限味わえない事を残念に思います。

エコワークスの住まいづくりでは、無垢の天然乾燥された
スギ材(製材品)を使用し柱や梁を構成しています。
そのため、小さく切り刻んで作る集成材などと違って、一本一本の丸太が直材で
しっかりしていないと成り立ちません。
直材で産出されるには、それなりに林の手入れをしていないと山から出て来ません。

一方、切り刻まれ、欠点を除去され、接着され、生産される集成材等は、
多少悪い丸太でも作る事もでき、荒れた山から出て来た材でも利用する事が出来ます。
集成材等は必ずしも悪い材だけで生産されている訳ではありませんが、
製品を作って行く上で加工する手間が多い分、安い丸太を求める流れもあります。

少しでも良い木を育て、良い山をつくる事、その好循環を生むためにも
消費する側が良い製材品を使っていく事、評価する事は大切な事だと感じます。

山から伐採され製材され一つの柱、梁の形ではありますが、良い製材品で建物をつくる事、
それは、言ってみれば都市に良い林をつくる事につながるのではと感じています。

素材の良さをを、最大限に生かす天然乾燥にこだわり、家を建てるわたしたちは、
これからも、お客様へ快適なお住まいを提供しつつ、都市に良い林をつくって
行きたいと思います。

それでは次回もお楽しみに!